3D 作品


(北見)「・・・天然の産物の流木を拾うことはほとんどない。板切れや角材の切れ端など、人間が加工し、使用し、用済みとなり、そしてどういう経過でか海岸に流れ着いたものに、素材としての魅力を感ずる。・・・それはなにかの装飾の一部であったり、半分朽ちていたり、破壊されていたりして、不完全な部分が多い。するとその喪失した部分にはどんな破壊のドラマがあったのだろうかと 逆に想像をかきたてられることがある。自分の作品にもそんなふうに、見る人に想像の余地を残しておきたいと思った。」

(北見)「現在、イラストの仕事のような、立体作品の受注製作というスタイルはとっていない。展示会などで発表して、気に入った作品があったら、装画などに使っていただくという形式をとっている。イラストレーターという職業はけっして嫌いではないが、ときとして自分にとってかかなくてもよい絵まで描かされるとこが辛い。したがって立体作品についてはできるだけわがままに製作していきたい。」

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